不満が残る部分はいくらかあっても、最後まで完成させて一つの作品として仕上げる。
それを継続的に数多くこなすことで個人差はあれど、おのずと技術は着実に上がっていく。
思い通りに行かないことに嫌気がさして、作品として未完成のまま途中で制作を投げ出す。
たまたま気分の乗ったときだけしか向き合わないから僅かな持前の技術も劣化していく一方。
……モロに後者だなぁ、自分は。
過程をすっとばして結果ばかりを追い求めようとすると、やりたいことと現実とのギャップに苦しむ羽目になるってこと。
お手本を見ながらだと一応は似せた風に仕上げることは出来るセコさは備わっても、それに逃げてばかりで自力が育たない。
モノクロで活動してた頃の自分の過去絵を見直すと、下手なりにわき目ふらず最後まで仕上げる(そして、それをわざわざ人に見せる度胸も……)感じでやってたことがよく分かる。
毎度思うことだけれど、ピクシブが出来て流行だした辺りくらいから自分の中で何かが変わってしまった。
趣味なんだからマイペースでこつこつやっていけばいいのに周りの基準ばかり気にして、自分もそれに歩調を合わせなければいけないみたいな強迫観念が生まれてきてしまってる。
昔の絵柄はこんなんだったなー……って意識してささっと描いてみました。
びっくりするかもしれませんが、最近になってやっと板タブオンリーで線画の清書まで済ませられるようになりました(汗)
……昔ながらの紙に描いたラフをスキャナーで取り込んでそこからデジタルでペン入れ起こすってのは、気合の入った一枚の作品を仕上げるにはいいのかもしれませんが今後の自分に必要なのは気合(たまに出る程度の“やる気”は単に気まぐれともいう……)ではなく、弾数を撃つことで「これが自分なんだ」って常に納得させ続けることだと思うのです。
